彗星会議講演会「スマート望遠鏡が拓く彗星観測の新時代」

事前アンケートでいただいた質問・要望と回答

(2025年7月17日現在、20項目)

№1:Seestar活用

質問:防水ドームに入れて、常設リモートで使うにはどうしたらよいでしょうか。

回答

私も,もっとリモートで効率よく,楽に,安全に使えるシステムがあれば良いと思っておりました。

庭先やベランダに一晩中置きっぱなしで,多少の星像悪化が許容できれば,大きな透明ドームにすっぽり入れる方法もアリとは思います。ただし,光の乱反射や光量のロス,星像悪化も多少なりともあると思います。またその際,今後のバージョンアップの際に,電源オンも追加されるとうれしいですね。

常設リモートの際には,やはり防犯対策,雨や風による故障にも配慮する必要がありますので,少し大掛かりになりますが,遠隔制御できるドーム施設がほしいところです。

電子・工作技術があれば,雨滴センサー及び遠隔制御でドア開閉できるようなミニドームを自作したいものです。どこかのメーカーさんで,Wi-Fiで制御できるスマート望遠鏡用ミニ防水ドームを開発すれば需要はあるかと思いますが。

いつか,常設リモートで天候監視,雨滴センサーによる自動閉鎖,リモートで電源オンできる機能を持った「Domestar D65 Pro」のような製品が登場するでしょうか。


№2:Seestarの新機能

質問:スタック時に位置推算に基づいてメトカーフスタックできるようZWO に要望してください。

回答

実装されると嬉しい機能の一つで,私もそれを熱望しています。Seestarのスタック前の元画像を見ると,画像中心位置は,フレーム毎にぶれています。追尾がリニアでないからで,風で揺れたりする影響もあると思われます。

恒星のスタックは,プレートソルビングでいまや一般的になってきています,彗星のメトカーフは恒星の位置情報と観測時刻の情報をもとに彗星核基準のスタックをうまく行う必要があります。ステライメージのメトカーフコンポジット機能やアストロメトリカは,それをうまく処理していますのでSeestarアプリにも期待したいと思います。それまでは,ステライメージとアストロメトリカにお任せしたいと思います。


№3

項目:観測